私たちミツバチは美味しい蜜をつくるために一生懸命はたらいています。四季を通じて私たちの活動をご紹介します。
桜の咲くころから私たちの家族はどんどん増えはじめて、5月の声を聞くころになると巣箱には5万匹もの大家族になります。
そのころつくば市では様々な花が咲き、私たちの仕事は大忙しです。菜の花からはじまって、エゴの木、柿、アカシヤ、クリなどそのほかいろんな雑草からもはちみつを集めにつくば市内を飛び回っています。
また、一部の仲間たちは梨を作っている農家のおじさんたちのお手伝い(花粉の交配)もしていますよ。
そして 5月の中旬すぎにはいよいよ秋田県に出発します。
トラックで秋田県に着くと、すぐに巣箱から飛び立ってとちの木へ向かいます。とちの花は私たちミツバチにとってはとってもおいしいミツを出してくれます。
そしてしばらくすると今度はアカシヤの花が咲き始めます。アカシヤの花は白とかピンクなんかがあって、とってもいい香りがします。花の開花期間は10日あまりだけど、甘い香りに誘われて一生懸命ミツを集めます。
それから秋田ではローヤルゼリーも集めていますね。
私たち家族は秋につくばに帰ったらもう冬に向かっての準備に追われています。セイタカアワダチソウって知っていますか?道路の隅の方や空き地なんかに咲く黄色い花の雑草なんだけど私たちにとっては冬を越すためのとっても貴重な蜜源植物なんです。
ちょうどこの時期は私たちの天敵であるオオスズメバチが襲いに来る季節で、毎年仲間がおおぜい殺されちゃうんだけど最近は巣箱にスズメバチの捕獲器を取り付けてもらったので助かってます。
秋になると女王さまも卵を産まなくなって私たち(働き蜂)みたいにスリムな体型になるみたいです。
私たちは冬眠はしないけど越冬をします。気温が下がると動けなくなってしまうので働けません。
長い冬を巣箱の中でくっつきあって蜂球(ミツバチが体を寄せ合い温度を保つ)になりながら、秋の間に貯めたはちみつを食べ、春を待ちます。
でも一部の仲間はイチゴの花粉交配の仕事のためハウスに入って働いています。
こうしてまた春になると蜜づくりのために飛び出していくんです。
みつばちが、その短い一生の間に訪れる花の数は15,000個を超えます。こうして集められたはちみつの風味に微妙な変化をもたらす、蜜源の花を紹介します。